インフォメーション
美瑛町は28日、旧北瑛小学校をシェフの研修施設やレストランとして活用する計画概要を、地域でパン製造やカフェ、レストラン、ペンション等を営む事業者に説明し理解を求めた。
会場となった大村行政区会館には近郊の同業者ら10人余が出席。町役場の政策調整室の中山室長、農林課の吉田参事らが同計画の配置図を基に事業概要を説明した。
旧北瑛小学校が「シェフ研修所」となることは賛成できても、ビジネスが競合するレストランや宿泊等にとっては、民業圧迫になると指摘。事業経営の視点から事業概要の説明を求めた。
町は補助金、過疎債を活用し事業規模は4億円。町が施設を作り運営協議会が指定管理者となる。そして運営協議会はラパンフーズに業務を委託する。実質的運営は美瑛選果で「アスペルジュ」等を運営するラパンフーズ等と説明。
「これだけの計画を新規投資もゼロで、スタート出来るなんて、とても信じられない」「競合は仕方ないが競合するならフェアー」等の声が相次いだ。
地域で競合する事業者から多彩な意見がでた。食材を共同仕入れするなど、お互いに得るメリットは無いだろうか等の提案も出た。町も地域の同業者も共にウィン・ウィンな関係を目指し、今後も話し合いを続けていくとなった。
「体験の風をおこそう・子ども体験 遊びリンピック」と名付けられたイベントが21日、どんぐり保育園で行なわれた。
子供の健やかな成長を支える体験活動の楽しさや必要性を周知するため、日々活動している国立大雪青少年交流の家が協力。参加したのは年中・年長の園児42名。年少組らが声援する中で「紙飛行機飛ばし」「三輪車タイムトライヤル」「椅子取りゲーム」「空缶たて」の4種目を競った。
この日のために園児たちが工夫した折った紙飛行機がどこまで遠くに飛ばせるか競い、体力づくりの一環として日頃の鍛えた三輪車。二人同時に座った椅子取りでは子供同士のジャンケン勝負、どこまで高く空缶を重ねられるかなど、思考を凝らした遊びリンピック。
表彰式では全員に先生手作りのメダルが授与され、園児たちは誇らしげな笑顔を浮かべていた。「銀河鉄道999」で有名な松本零士先生デザインの金銀銅メダルも。
イギリス式金管バンドのコンサートが18日、町民センター美丘で開かれ、会場は250名を越える町民が小気味よいブラスバンドのコンサートを楽しんだ。
コンサートを開いた「ザ ブリオーソ ブラス」は旭川を拠点として活動している金管バンド。さまざまな職業人が集り日本最北端のブリティシュスタイルブラスバンドとして活動。金管楽器と打楽器で編成された演奏は、幅広いジャンルの音楽をレパートリーとしている。またタイプランターやパイプを使ったユーモラスなパフォーマンスに、会場は手拍手で応えた。
また公演に先立ち、団員らが美瑛小学校と美瑛中学を訪れワークショップを開いた。参加したのは美瑛小学校金管バンドのメンバーと、美瑛中学吹奏楽部の面々。それぞれの楽器に別れ、演奏に際しての心構えや基本、テクニック等を楽しく説いた。 コンサートの最後を飾って演奏した「宝島」も、小学生が今練習している曲と知って、急遽取り入れ子ども達の期待に応えた。
「食」による観光まちづくりフォーラムが9日、四季の情報館で開かれた。主催は美瑛カレーうどん研究会等の実行委員会(西森和弘委員長)。会場には町内の飲食や宿泊を営む事業者らと行政関係者ら約百名が参加する。
雑誌「北海道じゃらん」の元編集長ヒロ中田氏が、美瑛町「地域の食」の魅力創造、~これまでの取り組みとこれからの取り組むべき10の提案~との演題で基調講演した。
ヒロ中田氏は新ご当地グルメの提唱者。新ご当地グルメは「地産地消」の商品開発。地域を元気にしていくキーワードは「交流人口の増加」であると「一人でも多くの方に町に来て頂き、1円でも多く町でお金を落として頂く。そして満足して帰って頂き、また町に来て頂く」。その呼び水が「魅力ある食にある」と説く。
「美瑛カレーうどん」は新ご当地グルメの第1号。その経済効果は今や年間1億2千万円にもなると分析しその効果は絶大と説いた。
基調講演ではヒロ中田氏が「食のまち美瑛」の確立を提唱。10の提案を行った。
提案は、町が「丘と美食のまち美瑛」を宣言する。地産地消にこだわった飲食店を組織化し「美食倶楽部」を設立するなど。(別表)
パネラーは塚田聡仁副町長、熊谷留夫農協専務、太田悟観光協会長、西森和弘商工会長、そして同じく食による観光町づくりを進めている別海町の松本博史氏。
ヒロ中田氏は提案した「食のまち美瑛」、その実行計画と云える「10の提案」を、デスカッションを通して理解と実行を求めた。
「丘と美食のまち美瑛」宣言は、美瑛の美味しさと美しい丘を訴える良い言葉。「美食」はどんなメニューを開発するのかなど、10の項目について議論した。
その中で、2015年美しい村世界連合総会の美瑛開催に併せて、「美食サミット」を美瑛で開催するとの提案に、「農協と商工会でやってみますか」と西森氏が呼びかけると「美食をめざして頑張りたい」と熊谷氏が応じた。取組に向けて一気に進むかと思われたが、パネラーはそれぞれ組織を代表する立場。「持ち帰って議論することが必要」との認識で討論は留まった。今後、実行に向けて更なる議論が進められるものと思う。
町立病院整形外科医長の味戸伸彦先生が11日、町民センターで「健康寿命を10年のばそう ロコモティブシンドローム」と題し講演した。
美瑛町は65才以上の方が人口の33.4%を占める長寿の町。だが、介護に頼ることなく心身ともに健康に暮らせる期間(健康寿命)を、10年間延ばそうと味戸先生は呼掛けた。
健康寿命を延ばす為に注目されてきたのが「ロコモティブシンドローム」。ロコモとは、運動能力が低下し、日常生活に支障のある方や、そうなりそうな方を含めて呼び略称。
今、ロコモ予防が注目される背景には、骨折が寝たきりの大きな要因になっていることがあげられる。寝たきりとなる要因として脳卒中(脳血管障害)に次いで、骨折・転倒は2番目に多い。
ロコモの原因は加齢、骨や関節の病気、肥満、運動不足、骨粗鬆症などと言う。
またロコモをチェックする方法として「片足立ちで靴下がはけない」「15分くらい続けて歩けない」など7項目があり、一つでも該当すれば疑いがあるという。
味戸先生はロコモ予防について、筋力やバランス能力を日頃から鍛えることが大切と言う。転倒しないように、机や壁につかまっての片脚立ち。また、スクワット、ストレッチ、ウォーキング等をあげ、無理のない範囲で運動することが大切と説いた。
寝たきりにならず、自立した生活を続けられる『質のいい老後』を送るためにはロコモ予防が重要。健康寿命を延ばすため、会場には120名もの町民が詰めかけた。






