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第38回すずらん大学卒業式並びに修了式が7日、町民センター大会議室で開かれた。
拍手で待ち受ける会場にリボンを胸に付けた11名の卒業生、黒いマントに角帽姿の博士課程修了生15名が胸を張って入場する。歌詞をかみ締め大声で歌う「美瑛、美瑛、美瑛すずらん大学校~」の校歌斉唱。
千葉茂美学長から卒業証書を手渡され感無量の面持ちの卒業生。来賓の浜田町長、齊藤議長が祝辞。
在校生を代表し遠藤雄治さんが送辞を述べ、秦憲一さんが卒業生を代表して「皆さんと出合えたことを財産とし、町の発展に微力ではあるが力を注ぐ」と力強く答辞を述べた。
ピアノの調べが静かに流れ、和やでほのぼのとした雰囲気の春の訪れであった。
地域福祉を推進する美瑛町社会福祉協議会(青田義政会長)は28日、福祉センターで「第3回コミュニティづくり研究会」を開いた。 参加者は各地区の福祉推進部長や民生委員ら約50名。
会に先立ち「地域福祉表彰」が行われた。表彰は積極的に福祉活動を推進する自治組織や福祉善行者を称えるもので今回が始めて。
表彰されたのは、『一人暮らしのお年寄りを見守る町内会』として花園第一町内会(馬場克廣会長)。また『地域の助けあいによる除雪活動』として北瑛公民分館(堀内重夫分館長)。そして『地道続けるごみ拾い活動』として国枝孝さん(西町4丁目)が受賞した。
続いて、「小規模多機能型居宅介護センター支心」の川本俊憲所長が「地域の中のコミュニレーションをどう作るか」講演した。
長年の福祉活動を踏まえた同氏の、軽妙な言葉の中にも訴えるものは多い。地域に於ける見守り活動を、具体的に事例を挙げ紹介。また活動を進めていくポイントなどを語った。
美瑛の雪原に巨大な雪上絵が現れた。写真撮影を待ちかねたように小雪が舞い、雪上絵のはかなさを見せ付けた。
第5回「美瑛の雪上絵フェスティバル」が23日、美瑛町水沢ファームレストラン千代田の丘陵で行われた。
今年の雪上絵も「とんぼの未来・北の里づくり」のロゴマークと、十勝岳の山並みに囲まれた青い池を鮮やかな色調で描いた。
真っ白な雪原にヨコ100㍍×タテ90㍍の巨大な雪上絵を描こうと、要所ごとにGPSでポイント付けて準備した。当日は旗の色と同じ色の絵の具を撒いて行くこと。使うのは環境に優しい卵の殻や融雪材の粉末絵の具。
作業を担うのは町内のボランティア約100名。美瑛の雪上絵フェスティバル実行委(薦田哲雄会長)の活動に賛同する有志が集った。
美瑛町報徳社(浦島規生社長)は第24回実践農業講座「TPP講演会」を19日、JAびえい大ホールで開いた。この講演は美瑛町婦人団体連絡協議会(荒井妙子会長)の美瑛町女性のつどいを兼ねた。
TPP講座は東京大学大学院の鈴木宣弘教授を迎え、「TPPと私たちのくらし」をテーマに講演した。
22日に予定されている日米首脳会議でTPPが取り上げられる可能性は大きい。自公政権は「TPP反対」を公約し、昨年末の総選挙に勝った。しかし「聖域なき関税撤廃」でなければ良いと、官邸主導での交渉参加の決定をちらつかせている。
鈴木教授は、現状は「情報収集のための関係国との事前協議」の段階ではない。米国の要求する「入場料」(自動車、保険、BSE)の詰が進んでいる。米国がそれらを払ったと認めたときが、実質的な日本の「参加承認」。まだ米国が認めていないので、日本の決意表明も見送られてきた。
決して国民の懸念を反映し、参加表明が見送りされているわけではない。また、「参議院選挙まで参加表明しない」と言うのも国民をばかにした話だ。選挙後すぐに公約を覆してよいのか、そういう気配が感じられたら、断固とした対応をとらざるを得ないと力説した。
大会を盛上げたのは、美瑛出身の青嶋ひかるさん。小学生から同大会に出場しその活躍は広く知られている。交歓式では招待選手として夏目円選手と共にステージに登場。競技では宮様コースに出場し寬仁親王妃牌を獲得した。
ゴール直後には「レースは厳しかったが、楽しかったです」と嬉しそう。卒業後は東京の大学へ進学する。推薦ではなく「地力ですよ」と笑顔で応えた。