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2022-04-26 15:53:00

4月23日号、2090号も無事に発行

 

北海道にも桜の開花の便りが届き始めています。美瑛町もうっすらと桜の

つぼみが赤みを増してきているようにも見えます。4月末からの連休中には

開花の報告を届けられるかも。ちょうど憩ケ森公園でのライトアップがは

じまるので、よいタイミングになりそうです。

気温もだいぶ上がってきました。数年前、この大型連休中にドカッと雪が

降り大慌てしたことがあったのですが、今年はそのようなことはなさそう。

それにしても毎年、この大型連休中は紙面づくりに苦労するところ。ほぼ

1週間、休みとなると取材するものがなくなってしまう上に、新聞の郵送

も遅れてしまいます。今年もどうしようかと頭を抱えています。

でもまず目先の発行で、この週は次のような感じで。

 

●町商工会女性部が救援活動と平和への願いを込めて

 日本赤十字社ウクライナ人道危機救援金に寄付

●嵯城会長退任で労をねぎらい感謝の言葉

 婦人団体連絡協議会定期総会で役員改選

●豊かで穏やかな一年を祈願。美瑛神社で春の祈念祭

●大雪消防組合議会定例会

●春の全国交通安全運動に合わせ啓発活動

 交通安全運動・人波作戦で注意喚起

●今年も地域の善意を集め社会福祉協議会に寄付

 寿長生会・同女性部の友愛慈善事業活動

●1カ月で定員オーバーと大反響。ヘルシーマラソン参加受付終了

●望岳台方面冬期通行止め解除。銀瑛ゲート4/28オープン

●町内の公園のトイレ、いつから使えるの?

 状況に合わせた柔軟な行政対応を望む声

●「春のこども読書週間」に町図書館で特別企画

 「クイズチャレンジ&こども古本市」開催

●夜桜ライトアップ5/4から              その他もろもろ

 

天気はよいものの、このところ風が強い日が続いています。内陸部の美瑛

でこれだけ風が強いのだから、海沿いはどのようなものだろうと。それと

いうのも北海道で今、全国から注目されている知床半島沖での観光船の遭

難事故。風が強く海が荒れることが予測されながらも出港し遭難、未だ救

助されていない人々もおり、懸命な捜索が続いています。なぜ出港したの

かとの思いは、乗船者の帰りを待つ家族などの胸に、重く残り続けること

でしょう。早く全員が冷たい海から救助されることを願うばかりです。

この遭難事故で思い出したのが、2009年7月におきたトムラウシでの山岳

事故。海と山の違いはありますが、どちらも荒天のリスクを押してツアー

を強行。痛ましい遭難事故となっています。

トムラウシは、登ってみたい憧れの山のひとつだっただけに、7月の登山で

低体温症になるという、かなり衝撃を受けた山岳事故。ガイド3人に率いら

れた15人の登山ツアーで、途中の強風や雨もあり、ガイド1人と7人が亡く

なるという取り返しのつかない事態となりました。

登山の経過をまとめた調査報告書が公開されており、目を通したのですが、

遭難の様子が詳細に書かれており読むのがつらくなるほど。ガイドの判断

ミスもあげられていますが、やはり「なぜ強行したのか」とのいたたまれ

ない思いが残ります。さらに「予定通りに出発していれば」、「もう少し

移動していれば」といった、最悪の事態を避けられたかもしれない状況も

見受けられ、何か分からない力が働いているのかとも思わされます。

生還した人々も、歩き切った人、ビバークした人とそれぞれで、何が正解

だったのかは分かりません。同じ時に、美瑛岳でもガイド3人、女性客3

人の登山ツアーで女性客1人が死亡するという山岳事故が起きています。

今回の観光船も冷たい海で低体温症となった様子で、山も海も荒れている

時は同じ危険があるということをあらたねて感じさせられました。

観光船も登山ツアーも、参加する人は船長やガイドを信頼し進行を任せま

す。天気が荒れていても、行くと言われたら「こんなものなのかな」と思

うでしょう。ツアーを率いるガイドさんたちも、「せっかく来てくれたの

だから見せてあげたい」という気持ちもあるのかもしれません。観光ツア

ーだけではなく、飛行機や列車、バスなどに乗る時も同じく、自分の生死

をゆだねていることになります。いつ、何が、どうなるかといった先のこ

とは分からないから予測する。でもその予測が正しいとも限りません。難

しいところです。

紙面には関係なく長くなってしまいましたが、何だかいろいろと考えさせ

られている1週間です。