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2013-07-27 11:24:00

 十勝岳連峰は登山者が増加の中、登山道の荒廃が進んでいる。美瑛山岳会(三浦陽一会長)は7月21日、道内各地の山岳会や愛好グループらの協力を得て、美瑛岳登山道の整備に着手した。

 

 環境省北海道地方環境事務所は、大雪山国定公園の関係者らが協働して保全する取組みを推進している。その取組みに呼応して美瑛山岳会は、傷みの目立つ美瑛岳の登山道を整備するため補修用資材を荷揚げした。

 

朝7時、晴天の十勝岳望岳台に日焼けした山男らが集った。補修用資材の角材や鉄ピンを背負子に積んで荷揚げする。目指す美瑛岳分岐まで運搬距離は約5㌔。角材1本で約6~8㌔もある。参加者は20㌔近くも背負子に積みこみ、「縦走する荷物より軽い」と平然と歩み始めた。

各地から集ったメンバーらに要請した業務は、補修資材の荷揚げ。それが終れば自由とあり、グループ毎に山頂を目指す登山愛好者ら。ただ近郊から参加したメンバーは、分岐点周辺のハイマツ処理や補修方法を確認するなど作業に汗を流した。

当日荷揚げした角材は30本で約180㌔、鉄ピンが20本で40㌔と総重量は220㌔にも達した。この作業に参加したのは、美瑛山岳会、旭川山岳会、大雪青少年交流の家、札幌のハイキングクラブみどりの風、登山愛好者グループ、山遊会 ル・レラ等から22名が参加。9月8日には2回目の補修資材の荷揚げが予定されている。