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「食」による観光まちづくりフォーラムが9日、四季の情報館で開かれた。主催は美瑛カレーうどん研究会等の実行委員会(西森和弘委員長)。会場には町内の飲食や宿泊を営む事業者らと行政関係者ら約百名が参加する。
雑誌「北海道じゃらん」の元編集長ヒロ中田氏が、美瑛町「地域の食」の魅力創造、~これまでの取り組みとこれからの取り組むべき10の提案~との演題で基調講演した。
ヒロ中田氏は新ご当地グルメの提唱者。新ご当地グルメは「地産地消」の商品開発。地域を元気にしていくキーワードは「交流人口の増加」であると「一人でも多くの方に町に来て頂き、1円でも多く町でお金を落として頂く。そして満足して帰って頂き、また町に来て頂く」。その呼び水が「魅力ある食にある」と説く。
「美瑛カレーうどん」は新ご当地グルメの第1号。その経済効果は今や年間1億2千万円にもなると分析しその効果は絶大と説いた。
基調講演ではヒロ中田氏が「食のまち美瑛」の確立を提唱。10の提案を行った。
提案は、町が「丘と美食のまち美瑛」を宣言する。地産地消にこだわった飲食店を組織化し「美食倶楽部」を設立するなど。(別表)
パネラーは塚田聡仁副町長、熊谷留夫農協専務、太田悟観光協会長、西森和弘商工会長、そして同じく食による観光町づくりを進めている別海町の松本博史氏。
ヒロ中田氏は提案した「食のまち美瑛」、その実行計画と云える「10の提案」を、デスカッションを通して理解と実行を求めた。
「丘と美食のまち美瑛」宣言は、美瑛の美味しさと美しい丘を訴える良い言葉。「美食」はどんなメニューを開発するのかなど、10の項目について議論した。
その中で、2015年美しい村世界連合総会の美瑛開催に併せて、「美食サミット」を美瑛で開催するとの提案に、「農協と商工会でやってみますか」と西森氏が呼びかけると「美食をめざして頑張りたい」と熊谷氏が応じた。取組に向けて一気に進むかと思われたが、パネラーはそれぞれ組織を代表する立場。「持ち帰って議論することが必要」との認識で討論は留まった。今後、実行に向けて更なる議論が進められるものと思う。