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2012-11-17 11:07:00

町立病院整形外科医長の味戸伸彦先生が11日、町民センターで「健康寿命を10年のばそう ロコモティブシンドローム」と題し講演した。

 

美瑛町は65才以上の方が人口の33.4%を占める長寿の町。だが、介護に頼ることなく心身ともに健康に暮らせる期間(健康寿命)を、10年間延ばそうと味戸先生は呼掛けた。

健康寿命を延ばす為に注目されてきたのが「ロコモティブシンドローム」。ロコモとは、運動能力が低下し、日常生活に支障のある方や、そうなりそうな方を含めて呼び略称。

 今、ロコモ予防が注目される背景には、骨折が寝たきりの大きな要因になっていることがあげられる。寝たきりとなる要因として脳卒中(脳血管障害)に次いで、骨折・転倒は2番目に多い。

ロコモの原因は加齢、骨や関節の病気、肥満、運動不足、骨粗鬆症などと言う。

またロコモをチェックする方法として「片足立ちで靴下がはけない」「15分くらい続けて歩けない」など7項目があり、一つでも該当すれば疑いがあるという。

 味戸先生はロコモ予防について、筋力やバランス能力を日頃から鍛えることが大切と言う。転倒しないように、机や壁につかまっての片脚立ち。また、スクワット、ストレッチ、ウォーキング等をあげ、無理のない範囲で運動することが大切と説いた。

寝たきりにならず、自立した生活を続けられる『質のいい老後』を送るためにはロコモ予防が重要。健康寿命を延ばすため、会場には120名もの町民が詰めかけた。